確率

●問題
「袋の中に赤玉が4個、白玉が6個入っている。ここから同時に3個取り出すとき、次の確率を求めよ。
(3)白玉が少なくとも1個出る。」

少なくとも1個ということは、1個か2個か3個ですね!ですが・・・?

■重要
数式は以下のルールに従って書いています。
分数・・・2分の1 → 1/2、5分の3掛けるx → (3/5)x
次数・・・xの2乗 → x^2、2xの2乗 → 2x^2

スポンサード リンク


方向性

余事象を考える。

解法

「少なくとも1個」ということは、もちろん1個か2個か3個です。
これら3通りの確率を出して合計すればOK・・・ですが、発想の転換をすればもっと楽に出すことができます。

「少なくとも1個」に当てはまらない場合を求めて、全体から引けばいいのです。

このように「当てはまらない事象」を「余事象」といいます。
余事象の確率を全体の確率1から引くことで、求める確率を簡単に出せる場合があります。

この問題の場合は、正直に1個,2個,3個の場合を求めて合計するより、1個も出ないときを出して1から引く方が簡単ですね!

「少なくとも1個は白」に当てはまらないのは、白玉が1個も出ない。つまり、全て赤玉の場合です。

この確率は、以前に(1)で求めたように1/30です。
これを全体の確率である1から引けばOKです。

1−1/30=29/30


3通りの確率を出して合計しても同じ値になるので、念のためやってみましょう!

白が1個の場合
6C1・4C2=6・(4・3/2・1)
     =6・2・3
     =36

白が2個の場合
6C2・4C1=(6・5/2・1)・4
     =3・5・4
     =60

白が3個の場合
6C3=6・5・4/3・2・1
  =5・4
  =20

全体は10C3=10・3・4=120なので、求める確率は、

(36+60+20)/120=116/120
             =29/30

当然ですが、同じ値になりましたね!

スポンサード リンク


解答

29/30

「数学を勉強するすべての人へ」のトップページ