展開の公式

●問題
「次の式を展開せよ。(6) (2x−3)(4x^2+6x+9)」

一見すると分配法則にしたがってやるしかない気もするが・・・?

■重要
数式は以下のルールに従って書いています。
分数・・・2分の1 → 1/2、5分の3掛けるx → (3/5)x
次数・・・xの2乗 → x^2、2xの2乗 → 2x^2

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方向性

公式を使う。

解法

展開なので、公式とか気にしなくても、分配法則で何とかなりますが、やはり公式を使えるようにしたいです。

しかし、慣れるまでは公式が使えることに気づきにくいと思います。
「もういいや、一個ずつやっちゃえ!」となる前に、落ち着いてそれぞれのかっこの中の項をよく見てください。

1個目のかっこの中は、2xと−3ですね。
2個目のかっこの中には、3つの項があり、4x^2と6xと9ですね。

4x^2は2xを2乗したもの。6xは2xと−3を掛けて符号を変えたもの。9は−3を2乗したものです。
ということは、前回取り上げた公式、

(a+b)(a^2−ab+b^2)=a^3+b^3

が使える。と考えます。
a=2x,b=−3を代入すればOKですね。

まずは代入だけをした式を書いて、計算は後からやった方がミスが少なくなります。

 (2x−3)(4x^2+6x+9)
=(2x)^3+(−3)^3
=8x^3−27

これで完成です。

ちなみに、上の公式の符号が違うバージョン、

(a−b)(a^2+ab+b^2)=a^3−b^3

に、a=2x,b=3を代入しても、当然同じ値になります。
普通の参考書等では、こちらを使う場合が多いでしょう。
念のためやってみましょう。

 (2x−3)(4x^2+6x+9)
=(2x)^3−3^3
=8x^3−27

どっちにしても結果は同じですが、途中経過の違いに気がつきましたか?

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解答

8x^3−27

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